2020年07月04日
なぜ継続的に消防訓練をしないといけないの?
今回は消防関係のお話です。
※この記事は2020年7月4日現在の消防関係法令に基づいて掲載しています。
消防計画の作成が必要な建物(防火対象物)は、
消火・避難・通報の訓練を定期的に実施しなければなりません。
また、飲食店や病院など一定の防火対象物は、消火訓練と避難訓練は年2回以上実施するように定められています。
なぜそんなに訓練をしないといけないのかを簡単に言うと、
継続は力なり
だからです。
人間は生まれたときから、色々なことを繰り返し練習して身につけています。
言葉も、
飲食も、
着替えも、
九九も、
ラジオ体操も、
車の運転も、
どんなことでも繰り返し練習して覚えますよね?
だから消防訓練も、いざというときに行動できるように繰り返し行わなければいけません。

過去の火災事例には、訓練をやっていなかったために何人もの尊い命が奪われたものもあります。
例えば…
四十数人が亡くなった雑居ビルの火災では、
十数人が亡くなり十人近い負傷者を出した個室ビデオ店の火災では、
数人の死者・負傷者を出したホテルの火災では、
などがあります。※ここでは防火管理上の問題点のみを取り上げています。
これらは、119番通報の仕方や消火器・屋内消火栓の使用方法、避難誘導の方法を消防訓練を通して覚えていれば、その被害をなくせたり、小さくできたはずです。
対岸の火事という言葉があるように、
火災は何となく自分には関係ないと思われがちです。
しかし、火事を起こしてしまって、けが人を出したり亡くなる人が出たり、周りの建物に延焼させたりしてしまったら、その責任は重大です。
定期的に訓練をして災害時の行動を体に覚えさせておくことで、火災が小さいうちに消火できたり避難できたりする方がいいに決まっています。
話は変わりますが、
今、世界中がコロナウイルスが原因で悲惨なことになっています。
日本人のほとんどの人が、身体的距離の確保・マスクの着用・手洗いなどを行い、人に感染させないように、人から感染しないように対策をしています。
このように自分に身近な危険は、自分のためにも、また、周りの人のためにも進んで対策をとることができます。
このように対策ができるのですから、
火災を対岸の火事と考えないで、火災を起こしてしまった時の責任は重大だということを認識し、自分のために、また、周りの人のために、繰り返し消防訓練を実施し有事の際の対策がとれるようにしましょう。
まずは、
海外には次のような事例があります。
2004年にインドネシアのスマトラ島沖で発生した地震で、大津波が発生し、周辺国で約22万人の命が奪われました。

しかし、震源に近いシムル島は、島全体で約7万8千人がいましたが、津波で亡くなったのは7人だけだったそうです。
彼らは、過去に起こった津波の恐怖を何代にもわたって「スモン」という歌で伝えていたことにより、島民は地震の後に津波が起こることを知っており、高台に避難することができたそうです。
また、シムル島の近くにあるニアス島では、島民の大半が地震の後に津波が起こることを知らなかったため、700人近い犠牲者を出したそうです。
災害の経験を後世に伝えることがいかに重要かがわかる事例です。
地震や津波に限らず、豪雨や台風、火災や事故など、経験したあらゆることで覚えた教訓は、周りの人に伝えられたらいいのかもしれませんね<(_ _)>
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※この記事は2020年7月4日現在の消防関係法令に基づいて掲載しています。
消防計画の作成が必要な建物(防火対象物)は、
消火・避難・通報の訓練を定期的に実施しなければなりません。
また、飲食店や病院など一定の防火対象物は、消火訓練と避難訓練は年2回以上実施するように定められています。
なぜそんなに訓練をしないといけないのかを簡単に言うと、
継続は力なり
だからです。
人間は生まれたときから、色々なことを繰り返し練習して身につけています。
言葉も、
飲食も、
着替えも、
九九も、
ラジオ体操も、
車の運転も、
どんなことでも繰り返し練習して覚えますよね?
だから消防訓練も、いざというときに行動できるように繰り返し行わなければいけません。

過去の火災事例には、訓練をやっていなかったために何人もの尊い命が奪われたものもあります。
例えば…
四十数人が亡くなった雑居ビルの火災では、
- 119番通報ができない
- 階段にたくさんの物がある
- 防火戸の役割を知らない
十数人が亡くなり十人近い負傷者を出した個室ビデオ店の火災では、
- 密室で火災に気づかない
- 自動火災報知設備のベルが止められている
- 消火器が使えない
- 避難誘導ができていない
数人の死者・負傷者を出したホテルの火災では、
- 消火器や屋内消火栓が使えない
- 119番通報ができない
- 避難誘導ができていない
などがあります。※ここでは防火管理上の問題点のみを取り上げています。
対岸の火事という言葉があるように、
火災は何となく自分には関係ないと思われがちです。
しかし、火事を起こしてしまって、けが人を出したり亡くなる人が出たり、周りの建物に延焼させたりしてしまったら、その責任は重大です。
定期的に訓練をして災害時の行動を体に覚えさせておくことで、火災が小さいうちに消火できたり避難できたりする方がいいに決まっています。
話は変わりますが、
今、世界中がコロナウイルスが原因で悲惨なことになっています。
日本人のほとんどの人が、身体的距離の確保・マスクの着用・手洗いなどを行い、人に感染させないように、人から感染しないように対策をしています。
このように自分に身近な危険は、自分のためにも、また、周りの人のためにも進んで対策をとることができます。
このように対策ができるのですから、
火災を対岸の火事と考えないで、火災を起こしてしまった時の責任は重大だということを認識し、自分のために、また、周りの人のために、繰り返し消防訓練を実施し有事の際の対策がとれるようにしましょう。
まずは、
- 消火器の位置を覚える
- 消火器を持ってみて重さを体感する
- 消火器の使い方を覚える
- 非常口の位置を覚える
など、簡単なことからやってみればいいと思います。
それから、消火訓練や避難訓練、通報訓練などにつなげていけばいいと思います。
もし、どうやって訓練をしていいかわからないときは、管轄する消防機関に相談するか、当事務所にご相談くださればサポートいたします。
継続的な消防訓練を実施して、火災に強い事業所を目指しましょう
ちょっと余談です。それから、消火訓練や避難訓練、通報訓練などにつなげていけばいいと思います。
もし、どうやって訓練をしていいかわからないときは、管轄する消防機関に相談するか、当事務所にご相談くださればサポートいたします。
継続的な消防訓練を実施して、火災に強い事業所を目指しましょう
海外には次のような事例があります。
2004年にインドネシアのスマトラ島沖で発生した地震で、大津波が発生し、周辺国で約22万人の命が奪われました。

しかし、震源に近いシムル島は、島全体で約7万8千人がいましたが、津波で亡くなったのは7人だけだったそうです。
彼らは、過去に起こった津波の恐怖を何代にもわたって「スモン」という歌で伝えていたことにより、島民は地震の後に津波が起こることを知っており、高台に避難することができたそうです。
また、シムル島の近くにあるニアス島では、島民の大半が地震の後に津波が起こることを知らなかったため、700人近い犠牲者を出したそうです。
災害の経験を後世に伝えることがいかに重要かがわかる事例です。
地震や津波に限らず、豪雨や台風、火災や事故など、経験したあらゆることで覚えた教訓は、周りの人に伝えられたらいいのかもしれませんね<(_ _)>
【お知らせ(3件)】
◆その1
消防や終活にかかわらず、各種申請手続き等でお悩みのときは、お気軽にご相談ください。
↓
行政書士佐々木一也事務所(https://www.gyoseisasaki.com/)
◆その2
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gyoseisasaki at 19:30│Comments(0)│消防関係